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2015/03/07

西武グループ中期事業計画(2015~2017年度)」策定から見る、今後の西武鉄道


http://v4.eir-parts.net/DocumentTemp/20150307_015752302_04ih0e55emluwd55p1pkbu45_0.pdf

西武ホールディングスが2月末に発表した、中期事業計画。これは2014年度からの中期計画を見直しという位置づけになっている。

では、鉄道に関係した部分を見ていくことに。

Ⅰ 安全・安心をベースとした、お客さま満⾜度の⾼いサービスの提供
・中井〜野⽅間および東村⼭駅付近等、新宿線の連続⽴体交差化着⼿
・池袋駅をはじめとし、可動式ホーム柵の設置など、駅構内におけるさらなる安全強化
・自然災害の被害最小化を企図した、鉄道構造物耐震補強
・池袋駅リニューアルなど主要ターミナル駅の利便性向上
・新型通勤⾞両の導⼊および新型特急⾞両の導⼊など


Ⅲ 地域イベント施策等による沿線内外からの誘客
・TVCMによる沿線観光PR強化
・観光列⾞の導入
・秩⽗エリアの魅⼒向上を企図した、秩⽗仲⾒世リニューアルなど
なお、上記施策等を実施することにより、3ヵ年⽬の旅客輸送⼈員は2014年度⽐約280万⼈の増加を⽬指す。

思えば、西武は2013年はサーベラスとの争いが起こり、その翌年に株式を上場している。サーベラスが裏で路線の廃止やライオンズの売却を迫っていたのが表ざたになった瞬間に態度をコロッと変えたのが印象的だったが、同時に銀行出身の後藤体制に疑問を抱かざるを得なかったのも事実である。堤一族の支配から脱却したのち、複々線化や地下鉄乗り入れなどは進んだが、本来持っていた西武らしさが失われつつあるようにも感じる。

そのうえで前記の政策を見ることに。

特に注目は新型通勤電車、特急電車、それと観光列車の導入である。

30000系は2015年度で予定数が製造を終えるため、次の2016年度が注目となる。2015年度に30000系は10両編成2本と8両編成1本の28両を新造している。今年度は3000系5本の40両を廃車にしていて、減車傾向にある。ターゲットは2000系になるであろうが、現在、置き換わる思われる2000系は8両編成4本、6両編成10本の計96両。丁度、今年度が-12両と仮定した場合、108両となる。2両編成は増結用として残り可能性があるのでここでは除外。また、ワンマン用101N系も屋根上の通風機撤去などを行っているため、除外とする。

ここで問題は6両編成の国分寺線だが、これは現行の2000系の4両編成+2両編成で対応出来なくもない為、新形式は現行と同じ10両または8両の固定編成と思われる。2000系をダイレクトに置き換えるとすると新宿線に配置される可能性が高い。

次に新型特急電車について。

現行の10000系は22年目に入る。その前の5000系が24年目で新形式誕生となった事を考えるとそろそろである。加えて足回りは40年前後経過しており、早急な代替が必要である。10000系は7両編成×11本が抵抗制御で、後から製造された12FはVVVFである。予てから地下鉄直通の特急への言及がなされていて、その場合は6+4、あるいは7+3も考えられる。ネックはホームドアだが、これも対応は可能であると思う。

最後に観光列車について。

4000系は27年目を迎える。これを改造して観光列車というのも考えられなくはないが、やはり新車が欲しいところではある。

東武は2016年までの中期計画で「東上線地下鉄直通列車の速達化(急行運転)」を掲げていて、2015年度・2016年度に何らかの仕掛けを行ってくると思われる。