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2011/07/05

東京・江東区、有楽町線延伸「上下分離」方式で


今月1日付けの日経新聞で江東区が有楽町分岐線の豊洲~住吉の上下分離方式による事業計画案をまとめた、との記事が掲載された。

この区間は2000年の運輸政策審議会答申第18号に「2015年までに着手することがが望ましい」とされている。江東区はこの案を元に東京都や東京メトロと交渉を行い、延伸が見込まれる墨田区、葛飾区、千葉県松戸市などにも、第三セクターへの参加を求めるよう、話をするようだ。
つまり、最終的には野田市が掲げている、東京直結鉄道との連携を視野に入れているようだ。尚、さらにその先も茨城県坂東市が延長を求めている。
現状、東京メトロは将来の株式上場を控え、有利子負債を圧縮したいとの意向から、建設距離に対して乗客数が少ない郊外部での新規路線の建設には消極的であり、仮に建設するのであれば埼玉高速鉄道のような第三セクター方式の採用が必要であると言われており、地元の相当な負担は避けられない情勢だが、上下分離方式はそれをさらに進めたものと言えよう。
住吉から先は四つ木までが半蔵門線との共有区間で、既に押上までは開業している。仮に住吉まで開業しても、その先をどうするのかがなければ、実現性はやはり薄いと言わざるを得ないのではないか。

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